(ご本人による寄稿文)


20時過ぎ、お店を閉めて帰宅。ふと、汚れた衣服が目に入る。コインランドリーに行こうと思う。面倒くさいけど、洗濯機を持っていないのでしようがない。

誰もいない夜のコインランドリーにいると、この世界にひとり取り残されたような気持ちになる。それは孤独の淋しさというより安らぎに近い。洗濯機や乾燥機の動いている音と振動が心地良い。

本を読んだりして、じっと待つ時間。コインランドリーという空間が好きなんだと思う。

田中宏治
(古書&ギャラリー タナカホンヤ 店主)